クロアチアという国で出会った自分-Moja druga domovina-

未知なる世界に臆することなく / Bez da se plašim nepoznatog svijeta

16. Svakodnevni život opljačkan (奪われた日常)

 

3月に入り新しい学期がスタートした。

前の学期が修了してから1ヵ月も空いたことで

学校に行くのもめんどくさいと思ってた。

 

しかしとりあえず新しいクラスメイトも

みんないい人ばかりで安心した。それに前の学期から勉強していたこともあり

少し心にも余裕があった。

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学校が始まって1週間程が経った頃・・・学校へ登校することがなくなった。

言わなくてもわかるだろうが。

そう、コロナの影響だ。

 

2月頃からクロアチアでも着々と感染者数が増え続け

ついにクロアチアもロックダウンした。

それからというもの、授業はずっとオンライン。

 

 

とても便利な反面、気持ちの切り替えには苦労した。

家には誘惑も多いし、又授業を受けている気になれなかった。

 

クロアチアのコロナ対策は日本と比べて徹底していたと思う。

不要な外出禁止薬局やスーパー以外は閉店・都市間の移動禁止

散歩禁止※散歩をしていた場合罰金

薬局やスーパーでの入店人数の制限。

たしか薬局は1人でスーパーは大きい店舗は5人・小さい店舗は2人まで。

 

今まで当たり前だったものが奪われ

ストレスは溜まる一方だ。

 

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そんな状況にも関わらず

国民の為に働いてくれている医療従事者や店舗で働くスタッフ

運送関係の人々には頭が上がらない。

彼らなくしてコロナウイルスの蔓延を抑えることも

自粛期間を過ごすこともできなかったことは間違いない。

 

みんな同じことを思っていたと思う。

それなのに日本のニュースをみて驚いた。

日本では医療従事者に対して差別があると・・・呆れた。

 

クロアチアでは彼らに対する敬意の為にと

夜8時になると玄関先やテラスにでて、みんなで拍手を送った。

それに加えて、この状況に私たちは負けないという意味で

クロアチアで親しまれている歌をみんなで歌った。

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国民一丸となってウイルスに立ち向かう姿は

彼らにとっては当たり前の事かもしれないが、俺は驚いた。

日本では少し制限しただけでクレーム、クレームまたクレーム。

 

クロアチアではニュースでも度々、

ウイルスは順調に抑え込みつつある。解除される日も遠くないだろう。

と報道されていた。

 

がしかし・・・

そんな状況に水を差す、追い打ちをかけるかのような事件が・・・

 

一気に絶望へと突き落とされることとなる。

 

 

Vidimo se ! (またね)