クロアチアという国で出会った自分-Moja druga domovina-

未知なる世界に臆することなく / Bez da se plašim nepoznatog svijeta

8. Upoznao sam malog anđela (小さな天使との出会い)

スロベニアに到着し一夜が明けた。

 

ホテルのレストランで朝食をとり、コーヒーを飲みゆっくりしていた。

そこに友人が到着し久しぶりの再会。

 

一緒にコーヒーを飲みながらスロベニアの話を聞いたり、年越しの様子だったり、30分くらい話していた。

その後一度一緒にホテルの部屋に行った・・・・・

 

 

 

準備も整いやっとホテルを出発し

すぐに目的地に到着。ホテルからもさほど遠くなく歩いて行ける距離だった。

 

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気持ちは昂りまくってた。がしかし到着して彼女の口から思わぬ発言が・・・・・

『私は見たことあるから入り口付近のカフェで待ってるね!』と。

え!?・・・まさかの別行動!おいおい!ってなって一緒に行こうと誘ったが

彼女曰く『一緒に行くしチケット代も払ってあげるとは言ったけど一緒に中に入るとは私は言ってないわ!』と。

一度決めたことに関しては頑固で、必死の説得も虚しく結局一人。

彼女の表情からは申し訳ないという気持ちが微塵も感じ取れなかった。

 

 

鍾乳洞に入る時間は決められていて、且つガイドもつく。ガイドは英語・ドイツ語・イタリア語などに分かれていて、俺は英語ガイドのグループと一緒に回ることにした。

入ってすぐにヨーロッパ最大級の鍾乳洞の迫力に言葉がでなかった。彼女のことなんかどうでもよくなっていた。

↓ Postojna Cave

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1時間くらい経ったころ

突然3歳くらいの女の子が俺の前に立ち、凝視してきた。

天使のようでとても可愛かった。

おそらく初めて見るであろうアジア人に不思議でたまらなかったのだろう。

と思ったその時・・・

『Daddy~!!』と言いながら俺の足に抱き着いてきた。

状況がつかめず混乱した。隣に本物のパパがいるのに俺をDaddyと呼ぶ娘。

しかも誰がどう見ても似ても似つかない風貌の俺。

 

隣にいたパパが俺に謝りながら娘を引き離そうとしたが

娘は俺の足にしがみ付き、無理に離そうものなら泣き叫びそうな勢いだった。

そんな女の子を見かねて俺は彼女を抱っこし一緒に鍾乳洞をみて回った。

 

あかの他人をDaddyと呼ぶ娘にパパは辛かったと同時に将来が不安になっただろう。

女の子は初めから俺をパパではないとわかっていた。抱っこするとすぐに

『名前はなに?』、『みんなと顔が違う』と言ってきた。

 

歩き疲れていたのか、いつの間にか俺の腕の中で眠っていた。

なので起こさないようにパパのもとに返した。

 

そうこうしていると

もう一つの名所に到着した。

↓ Predjamski dvorac

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写真では見たことがあったが、やはり生でみたときは圧巻の一言。

言葉では説明ができないくらい素晴らしい場所であったことは間違いない。

もしスロベニアに訪れる際はここもお忘れなく。

 

数時間の鍾乳洞巡りも終わり、彼女と合流する前に例の親子が俺のところに来た。

女の子は少し寝て元気いっぱいになっていた。

その子に『また会おうね!』、『日本に来てね!』、『日本に来た時はガイドしてあげるね!』と約束した。女の子はまだ3歳くらいなので言っている意味はおそらく理解していないだろう。

しかしその子から去り際に『Bye Bye ! Promise!』と言われた。

過ごした時間は決して長くはないが、名残惜しく感じた。

 

 

そしてようやく

カフェで待つ友人と合流した。

しかしその時から既に、トラブルが始まっていることにも気づいていなかった・・・

 

 

Vidimo se ! (またね)