クロアチアという国で出会った自分-Moja druga domovina-

未知なる世界に臆することなく / Bez da se plašim nepoznatog svijeta

3. Dobri stari dani (古き良き日)

 

しっかり眠ることができないまま空港のベンチで目が覚めた。

朝一の便に無事搭乗でき、1日遅れでやっとザグレブに到着。

 

疲れや眠気、不安感、空腹感などを忘れるくらいに今まで経験したことがない衝撃、

最初に目にした街の風景や空気感、高揚感などはおそらく生涯忘れることはない。

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-ザグレブに住み始めて1週間-

 

いよいよ学校が始まった。

おおよそ10年ぶりの学生。いろんな意味で不安に駆られていた。

クラスメイトとコミュニケーションはとれるだろうか?

授業についていけるだろうか?

そもそも勉強ってどうするの?

考え出したらきりがない。 

だから、、、考えるのをやめた。すると登校する足取りも気持ち軽くなった。

 

学校に着きクラスのドアを開けた。

不思議そうな目で全員が一斉にこっちをみた。

“なんだこの金髪のアジア人は“と。

目は口ほどに物言うではないが、目が合った瞬間そう感じた。

クラスは全員で15、6人。

日本人は俺だけで他の人はというと

ブラジル、韓国、スペイン、ベネズエラ、中国、キューバ、

グレナダ、リビア、オーストラリア。

先生はなかなかの美人で優しい人。

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学校でストライキがあったためカフェで授業

 

学校に通い始めて1ヵ月くらいして気づいたことが、、、

自分の好きなことや興味のあることを勉強するのは楽しい!と。

至極当然のことを言っているのはわかっている。しかし今まで全くと言っていいほど

勉強してこなかった俺からしたら、とても新鮮だった。

なぜなら学生時代の俺は学校を遊ぶ場所や寝る場所としか思ってなかったから。

勉強が楽しいと感じるなんて夢にも思わなかった。

 

そんな状態だと、自ら辞書を開いて、クロアチアのTVや音楽を流し聞きし、友人やカフェで近くにいる人に聞いたりと学ぶために必死で、自分が自分ではないみたいだった。

 クロアチア人はとても気さくに話しかけてくれるし、外国人に対して寛容である。

又話しかけても嫌な顔一つせず親身に聞いてくれる。

日本だと警戒されて無視されるオチ。

 

日が経つにつれ徐々にクロアチア語が上達しているのを感じた。

最初は英語とクロアチア語のどちらを話しているのかさえもわからなかったし

話すのが早すぎて分節もわからず正直ストレスに感じてた。

 

あたかも我武者羅に一人で取り組んでいたかのような書きぶりだが

もちろんそんなことはない。

たくさんのクロアチア人の友人に助けてもらった。

彼ら・彼女らなくして今の自分はない。

 

そして日々を友人達と過ごすしていくうちに

新しい自分というか、段々と変化していく自分がいた。

 

 

Vidimo se ! (またね)